2009/12/01
上野の森美術館でチベット展をやっているというので、見に行ってきた。チベット各地の寺院や博物館から、123件の美術・文化の名品が集められて展示されていた。
チベット仏教の始まりとしては、7世紀初めにチベット高原を統一して吐蕃王国が建設され、仏教が芽吹き、各地に仏教寺院が建立されてから、7世紀末に仏教が国教とされるが、9世紀中頃ランダルマ王が仏教を廃する。しかし10−11世紀頃から再びインドなどからの仏教流入が増大する。そして13世紀には、チベット仏教とモンゴル帝国の緊密な関係が生まれ、チベットと元・明・清との文化交流が進んでいった、ということのようである。
これらの時代を代表するような仏像、曼荼羅、法典、法具等の至宝を、今回じかに見ることができた。とりわけ16世紀前半に銅板打出鍍金で作られたナイラートミヤー坐像、ヴィルーパ坐像、ダマルパ坐像、アヴァドゥーティバ坐像、タクバギャルツェン坐像には見惚れてしまった。じっと見ているとどれも今にも動きそうであるし、こちらに何か語りかけてきそうなのである。仏像をこれほどしげしげ見たのは初めてである。なにか仏像から波動のようなものが発せられているようで、それに自分が感応しているように感じたのである。
行くまではそれほど期待はしていなかったが、本当に見てよかったと思う。
Die Tibetan-Buddhistische Ausstellung - Treasures from the Roof of the World
Heute besuchte ich die Ausstellung der Tibetan-Buddhistischen Kunst von 123 Stuecke aus Gold und verschiedenen Edelsteinen in Ueno Kunsthaus. Besonders bewogen mich fuenf grossen goldenen Statue von Heiligern, die so realistischen Koerperbauen hatten, und voll von Energie waren.