佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

合気道講習会を終えて Aikido- Lehrgang in Toulouse, Frankreich

sasaki-aiki2016-06-20

2016.6.20

今年もフランスのトルーズに行き、合気道の講習会をやってきた。週末の二日間、二時間のコースを3回、計6時間となった。
講習会のテーマは、上達の秘訣の第533回から535回の3回にわたるテーマ書く「上達の秘訣の基本」で、1)体をつくる 2)体のつかい方 3)息づかいである。
生徒たちは、それまで長年、沢山の稽古をしているわけだが、上達は頭打ちの状態にあると、前回の講習会で見ていたので、今回はその壁を何とか打破してもらいたいものと、講習内容を考えたものである。
壁を破り、先へ進むためには、原点に戻ることである。これは稽古ごとの基本であろう。
上達の基本はいろいろあるわけだが、二日間でそれを教えるのは難しい。従って、基本中の基本を教えることになる。上達のための基本中の基本は、
まず、?合気道の体をつくることであろう。宇宙の営みと一体となるような、理合いの体をつくるのである。そのための稽古として、肩を貫く、手先と腰・腹を結ぶ、股関節を柔軟にする、手刀を鍛えるなどを中心にやった。
次は、?体のつかい方である。その体を合気の理合いでつかえるように鍛えていかなければならない。合気の理合いとは、宇宙の営みに近づくべく、宇宙の法則に則った動きで体をつかうことである。そのために、体を陰陽につかう(足を左右陰陽に規則的につかう、手も左右陰陽に規則的につかう、肩も左右陰陽に規則的につかう)、十字につかう(手を十字につかう、足も十字に、腰も十字につかう)、円の動き − 円の動きのめぐり合わせなどを中心に稽古した。
更に、?息づかいである。体が大事だし、その体のつかい方も大事であるが、息づかいも非常に大事である。技は足で掛けろともいわれるが、技は息で掛けろとも云っていいだろう。
そのために、縦の腹式呼吸と横の胸式呼吸の稽古とその十字の稽古、イクムスビ、火の息である吸う息が大事なことなどを稽古した。
そして、息づかいができてくると、合気道で養成している引力が身につき、相手とくっつくようになり、相手を浮かすこともでき、相手との一体化ができるなることを示した。
また、これら???の基本ができるようになれば、魄の稽古から魂の稽古へのつぎの次元の入り口であり、土台であろうと話した。
これから生徒たちが壁を破り、どれだけ変わってくれるのか楽しみである。

Aikido-Lehrgang in Toulouse, Frankreich

Am 11. und 12. Juni 2016 fand Aikido-Lehrgang in Toulouse, Frankreich (Photo) wie gewoehnlich statt. Es besteht aus 3 Lehrgaenge je 2 Stunden. Jeder Lehrgang hat ein Thema: 1) Aikido-Korper zu schaffen 2) Korper aikidoweise zu verwenden 3) Atmung.

Am Schluss habe ich durch Demonstration von mir gezeigt, dass man von koerperlicher KEIKO (Trainieren) in spirituelle KEIKO eintreten koennte, wenn man diese grunde Themen 1),2),3) gut traniert hat.