佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

多田宏先生の著書『合気道に活きる』 Tada sensei’s book ”合気道

sasaki-aiki2019-01-23

2019.1.22
今年も合気会賀詞交換会に出席し、多くの先生や友人や知人と挨拶を交わした。この交換会には毎年、参加させて頂いている。友人、知人と健康を確認・感謝し、今年も合気道を頑張ろうと誓い合うのが楽しみだが、もう一つの楽しみがある。それは本部道場の師範である多田宏先生にご挨拶させて頂く事である。間もなく90才に成られる矍鑠(かくしゃく)とした先生に接し、ご挨拶するのである。
先生は、今年も3月から3回にわたってヨーロッパに合気道の講習会にお出かけになるとのことで、ますますお元気であることに元気を頂き、自分も頑張らなければならないぞと自分に言い聞かせた。

そして先生は、最近、本を出されたので私に送って下さるといわれたので、連絡先をお教えし、楽しみに待っていたところ、先生のご著書『合気道に活きる』が届いた。
合気道に活きる』は平成24年から2年間、日本武道館発効の「武道」に連載された多田先生の「稽古に励む」をまとめ、平成30年10月発行されたものであるという。
内容は目次に従えば、多田先生の「生い立ち」から始まり、「師との出会い」では、松濤 船越義珍先生、植芝盛平・吉祥丸先生、中村天風先生等との出会い、「生き方の方針」では、植芝道場の先輩(白田林二郎先生、阿部正先輩等)の教え、「植芝盛平先生の教えと稽古」では、気の錬磨、合気道の心、稽古と法、稽古の目的、人の生き方、機について、練る、自然な動き、場を主宰するなどの教えと稽古、「合気道の普及」では、合気道の発展、ヨーロッパの合気道合気道の国際的普及について等‥が書かれている。

多田先生が自ら体験し、会得された事、先生や先輩から直接聞いた話等‥我々がこれまで未知だった貴重な話が数多く紹介されている。合気道を稽古する者は、是非、知っておくべきだと思う。
合気道がここまで来るまでにはいくつかの転換期があった。合気道を創られた植芝盛平先生や諸先生や先輩達のご努力やご苦労を知っておくべきだろう。また、合気道をどのように修業していけばいいのか等がよくわかる本である。
合気道家には一読をお薦めする。

合気道に活きる』の出版元である日本武道館刊行物事業へのアクセス:
http://www.nipponbudokan.or.jp/shupan

Tada sensei's book ”合気道に活きる"(Living in Aikido)

Mr. Hiroshi Tada, a teacher at the Headquarter Dojo, sent me a book ”合気道に活きる”(Living in Aikido)written by the teacher
"Living in Aikido" is summarized Mr. Tada's "KEIKOに励む”("Strive to KEIKO")
serialized in "Budo" for 2 years which was issued from the year of Heisei 24.
The book was issued in October, Heisei 30.
It is a wonderful book and I recommend you to read it .