佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

高尾山に天狗見習い現わる

sasaki-aiki2006-08-29

晴天の今日、高尾山を歩いてきた。それも前から一度やってみたかった1本歯の高下駄での山歩きだ。天狗の気持ちをちょっと味わいたかったのである。先日買ったばかりで予行練習もなく、いきなり本番なので自信がなかったが、挑戦してみた。しかし、やはりそう簡単ではなかった。後で分かったことであるが、足腰がある程度しっかりしていて股関節が柔らかく、さらにナンバの歩きと忍者歩き(蟹歩き)ができないと、一本歯で歩くのは難しい。
不動滝で無事を祈って沢づたいに登り、約1時間45分程で山頂に着くことができた。安全第一で慎重に歩いたので、通常より30分ほど長くかかった。転倒一回。1本歯も足首も無事。気がゆるんだせいである。途中でも、会う人のほとんどが珍しがって話しかけてきた。
登りより下りが難しいので、1本歯で下りるか靴に履き替えるべきか考えたが、行ける所まで行くことにして、稲荷山コースを下った。岩や粘土の道はよく滑って危なかったが、なんとか無事下山した。しかし、最後の方は、いわゆる足首が笑う状態になって、本当をいうと足元が危なかった。
久しぶりに自分との緊張した戦いをして、まあまあの結果であったが、まだまだ修行が足りないようだ。近いうちにまた1本歯で高尾山に行くことになるだろう。その内に、高尾山には天狗見習いがいるらしいとの噂がたつかもしれない。