佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

運慶展 UNKEI Exhibition

sasaki-aiki2017-10-17

2017.10.17
9月末から運慶展が開催されていることを知っていたが、NHKでも紹介されたりして大混雑していることが予想されるので、チャンスを伺っていた。今日は、肌寒く、雨も降っているので、これなら少しは混雑が解消されるだろうと思っていってきた。
しかし、入場まで4列に並ばされ、40分待ってやっと入館できた。

運慶は31体の像をつくったが全国各地に分散していたため、また、寺院などに所蔵されているお像は、門外不出の場合もあるため、大規模な運慶展はこれまで実現できなかったというから、貴重な展示会である。今回はその内の22体が展示された。
運慶が活躍したのは平安時代から鎌倉時代の動乱の時代であったことによると思うが、戦や動乱にも負けないぞという生命力に満ちた像であるとの印象を受けた。とりわけ毘沙門天立像(写真)はその冴えたるもので、見惚れてしまった。このまま三又槍を振り回せば敵をバッタバッタと倒す気魄があるし、肩の力みはなく、腰腹が充実し、筋肉に力がみなぎっている、武道の理想的な体であると思った。
また、半面、重源上人座像のお像は毘沙門天立像な筋肉質ではないが、なににも動じないという気迫を感じる。その重源上人の半眼の目を見ていると圧倒される。その目に吸い込まれてしまい、こちらの心が見透かされているように感じる。
流石、運慶であるというのが、今回の運慶展の感想である。

UNKEI Exhibition
I went to UNKEI exhibition in Ueno, Tokyo. UNKEI is the great master of Buddhist sculpture in Heian and Kamakura period. He made 33 Buddha statues throughout his lifetime, and 22 of which were exhibited. Among them, the Bishamonten Statue (photo) was particularly wonderful, I fell in love.