佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

蘆花公園/Das Haus des bekannten Autor

sasaki-aiki2006-12-14

朝食の時にテレビを見ていたら、蘆花公園(正式名は蘆花恒春園)を紹介していた。毎週書いている論文も全部書き上げて時間ができたので、昼過ぎにカメラをもって出かける。蘆花公園は京王線の蘆花公園駅から徒歩15分の所にあった。蘆花公園へ行く目的は、徳富蘆花旧宅と蘆花記念館を見ることである。
小説『不如帰』の作者として有名な徳富蘆花は、ロシアの文豪トルストイに共鳴して会いに行き、帰国して農業生活を送るために居をさだめ、この地に約20年暮らした。その住居を、愛子夫人が東京都に土地建物遺品一切寄贈したのである。資料館には蘆花の業績が紹介されている。ちょうど庭の紅葉が美しかった。

911年1月18日、大逆事件として告訴された幸徳秋水ら24名もに死刑の判決が下り、当時の政府による社会主義者への弾圧の行き過ぎとして多くの文学者に衝撃を与えた。しかも24日にはその内の幸徳秋水を含めた11名が処刑されてしまう。蘆花もこれには驚き、怒り、桂太郎首相に政治家でもあった兄・蘇峰を通じて助命嘆願するがなしのつぶて。次に天皇陛下に助命嘆願しようとしたが、残りの者も処刑されてしまう。万策尽きるが、その直後に一高での講演を依頼されて『謀反論』の題で論じ、死刑反対を訴え、学生に深い感銘を与えた。そこで彼は「ときには自分にも謀反は必要であり、また、周りにも必要である。」と言ったそうである。含蓄のある言葉である。これだけでも行った甲斐があった。

Das Haus des bekannten Autor
Heute habe ich das alte Haus des bekannten japanischen Autor in der Naehe von Tokyo besucht.Er hat von Tolstoj beinflusst und ihn in Russland besucht. Danach hat er hier Dichtungsarbeit und Bauernsleben verwirklicht.