佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

茶室Teezeremonie-Haeuschen

sasaki-aiki2006-12-26

先日、女房の実家の坂出に久しぶりに行ったら、多くのものが変っていたが、変らないで残っていてくれたものもあり、ほっとした。家は100年あまりの歴史がある座敷が2間あり、高い天井、手の込んだ透かし彫りのある欄間、大きな襖、厚い桜材の廊下、石と植木が調和した庭、白壁の蔵などが残っている。もうひとつの見所に、茶室がある。数年前に他界した義父は茶人でもあり、裏千家淡交会の四国の理事を務めていたほどである。我々が帰郷するといつも気楽に内輪の茶会を開いてくれて、料理も義母が手作りで用意してくれたものだ。この茶室にはわれわれの内外の友達や知人も招待されたが、その中に『モモ』『はてしな物語』を書いた故ミヒャエル・エンデ氏と真理子夫人もいた。エンデ氏は茶道にも大きな関心を示され、茶会を満喫されていたのが思い出され、懐かしい。この茶室も最近ではあまり使われていないようだが、できるだけ使って欲しいものだ。忙しい現代では、茶室の掃除をし、庭を手入れし、季節に合わせたお道具を選び、食材を揃え、それを料理して出すなどの余裕はほとんどないだろう。しかし、だからこそ日常の損得とは縁のない茶会をすることに意味があると思う。(写真:茶室の前の私と愚妻)
Teezeremonie-Haeuschen
Das echtes Teezeremonie-Haeuschen steht immer noch im Garten des Geburtshauses meiner Frau in Suedjapan, wo wir einst von ihrer Eltern zur Teezeremonie eingeladen wurden. Der duetsche Autor Michael Ende und seine Frau hatten auch das gleichen Erlebnis genossen.Hoffentlich bleibt noch lange dieses traditionaeres Kulturstueckchen.