佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

備前一文字展 Die Schwert-Ausstellung

sasaki-aiki2008-04-28

4月26日(土)、10時半からの稽古を終わって、道場の仲間と3人で、ホテル・オークラ本館前にある大倉集古館へ「備前一文字展」を見に行った。全国各地の博物館や美術館、個人から集めた備前一文字約50点が展示されている。備前一文字は、日本刀の中で最も華やかな作風といわれるものである。後鳥羽院(1180-1239)が深く関わったことからもわかるように、非常に優雅な曲線と華麗な刀文の刀であった。以前見た虎徹などのように、甲冑も切ってしまうような実戦的な刀とくらべると、非常に女性的な感じで、これでは打ち合うことは出来なかったのではないかという印象であった。恐らく権威の象徴としての装飾的役割を果たした方が多かったような気がする。しかし、よく切れそうである。この刀を特に正面から見るとぞっとする。稽古では太刀取りがあるが、本当にこの刀で構えられたら、恐らく動けなくなるだろう。これからは正面打ちや横面打ちを捌くときは、備前一文字で切りかかられていると思って、もっと真剣にやろうと考えた。

Die Schwert-Ausstellung
Die Ausstellung der alten Schwerten in der Zeit von etwa 12Jh fand statt.