佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

北ドイツのハノーバー市へ Wiedersehen in Hannover

sasaki-aiki2009-06-29

2009.6.18
北ドイツのハノーバー市へ

朝8時20分発のドイツ新幹線ICEで始発駅のミュンヘン市からハノーバー市に向かう。ICEは在来線を走るのでスピード感はないし、景色も草原や畑が多く単調だ。
約4時間でハノーバー駅に到着。以前の上司であり、仕事仲間でもあり、今では友人のクリスタが出迎えてくれた。彼女も定年退職して、自由な一人暮らしをしている。昼食の時間でもあり、二人とも腹が減っていたので、かつて仕事で泊まったりパーティをしたホテルのレストランに直行する。駅から歩いて5分のところだ。
顔見知りのウェーターと近況を話しながら、ビールを飲む。この辺のビールはチェコ原産の製法によるピルゼンビールである。ミュンヘンのホップのビールよりも苦みがあって、これも上手い。ビールは本場の名物を飲むにかぎる。本菜は、白アスパラガスに、子牛のカツレツを添えたものにした。白アスパラガスはドイツでは6月24日までしか食べてはいけないことになっているが、間に合った。3年ぶりなので、何とか食べたいと思っていた。生の白アスパラガスの太いのを、やわらかくゆでて、溶かしバターをソースとして掛けて食べる。一番好きな食べ方である。10本ほどペロリと平らげた。

二時間ほどかけてゆっくりと昼食を取った後、以前仕事で世話になった会社の女性が病気になっているので、彼女の家を訪問する。
3年ぶりの再会だが、大分弱っていた。言葉は不明瞭になり、話す速度は超スローでよく聞き取れない。こういうときは言葉に頼らない。勘を働かせるしかないが、それは私の得意とするところだ。もちろん時々、頓珍漢なことをいってしまうが、ドイツ語もその程度だから、相手は違和感を感じなかったようだ。日本からのお土産は、日本のハイテク商品である消せるボールペンと、「源氏物語(紫の上の巻)」の英訳本、それに彼女を知ってはいるが、ミュンヘンに留まっている女房からの絹のショールで、たいへん喜んだ。
コーヒーとケーキで楽しい時間を過ごした後、彼女の回復を祈り、また悪化を心配しながら、再開を約して別れた。

今晩の泊まりは、クリスタの家だ。私の海外旅行の原則は、友人のところに泊まることである。今回もトゥールーズミュンヘンそしてハノーバーと、すべて友人宅である。逆に彼らが来日するときはそうしなければならないことになる。以前は多くの外国の同僚や友人に泊まってもらったが、今はもので足の踏み場もない状態になってしまっているので、ホテルを提供するしかない。

翌朝9時に朝食。ドイツの典型的な朝食で、ジュース、コーヒー、ゆで卵、パンにジャムと蜂蜜、それに果実である。
朝食後、懐かしいハノーバー市を散策。斜行エレベーターがある市庁舎(写真)、ヒットラーが造らせたというマッシュ湖という人造湖、新しく出来たショッピングセンター「ギャラリー」を回り、街の中心の伝統あるカフェ「クロプケ」でお茶にした。

15時40分発のICEでミュンヘンに帰る。帰りは5時間もかかった。なにしろ頻繁に速度を落としたり、時々停車して時間待ちをしたりもする。とても新幹線とは思えない。日本のようなスピードの新幹線なら、もっと利用者も増えて、ドイツ国鉄の赤字も少しは解消されるのにと、人ごとながら考えた。

Wiedersehen in Hannover
Lange habe ich fuer die Hannover Messe gearbeitet, deshalb ist die Stadt mir wohl bekannt gewesen. Mit ICE habe ich die Stadt besucht, um alten Freundschaft wieder zu verstaerken. Es hat mich sehr gefreut, die ehemalige Kollege und Kolleginen wiederzusehen. Ich habe am Hotel Lockermerhof lange gesehnten Spargel gegessen und die kranke Kollegin besucht. Es geht ihr gut , und ich wuensche ihr herzlich gute Besserung. Am naechsten Tag haben wir die Stadt Hannover noch einmal besichtigt, und bin mit dem ICE wieder nach Muenchen zurueckgefahren. Ich war zufrieden, denn diese Reise ein Zweck von der Reise war.