ミュンヘン探訪（２） Der letzte Tag in Muenchen

2009.6.20
ミュンヘン探訪（２）

夕べ遅かったこともあり、朝寝坊してしまった。設計事務所の経営者であるティナは、土曜日なのに会社へ行った。昨晩の約束では、女房と３人で昼食を王室御用達の高級店「ダルマイヤー」で摂ることになっている。場所は旧市街の中心地、市庁舎の裏である。家から地下鉄を使えば３０分の所だ。
急に雨が降り出したせいか、店内は一階の高級食料品売り場も二階のカフェもいっぱいだったが、隣室のレストランには席があった。ここは以前、『モモ』や『はてしない物語』を書いたミヒャエル・エンデ氏や真理子夫人に食事をご馳走になったこともあるし、エンデ氏が亡くなった後も、真理子夫人には２年前にもご馳走になった。数日前にも女房と二人でお茶して、多少多めのチップをあげたせいか、ウェートレスも覚えていてくれたようで、奥で窓際のよい席に案内してくれて、サービスもよかった。
いよいよミュンヘン最後の日となり、ティナにはいろいろとお世話になったので、まずはシャンパンで乾杯した。メーンディッシュはそれぞれ好きなものを注文した。ここは味が繊細で美味しいだけでなく、量が他のレストランほど多くないのが、我々には何よりである。二人ともお腹一杯でケーキが入らないというので、私だけ取ったが、ウェートレスは気を利かせてフォークを３本もってきてくれた。お腹一杯であるはずの二人の女性は、私のお腹に収まるはずのケーキの一部を遠慮なく略奪してくれた。でも上手かった。ケーキもコーヒーも、ダルマイヤー特製である。

食事が終ってから、ティナが会社に戻ったので、我々観光客はまたミュンヘン探訪をする。旧市街から凱旋門があるルードビッヒ通りとレオポルト通り（凱旋門で名前が変わる）をぶらぶら歩いた。州立図書館にちょっと入って眺め、以前数年間通ったミュンヘン大学を懐かしく眺めた。レオポルト通りはもともと大学が近いのだが、カフェやファッションブティックなどが増え、若者の街という雰囲気が以前と比べて強くなった感がする。
この辺りがミュンヘンの街の中心で、シュヴァービング地区というが、その外れに我々がかつて４０年前に住んでいた住まいがあるので、再確認することにした。徒歩２０分のところである。ツェントナー通り１７番地である。ここには、７年近く住んでいた。戦前に建てられたビルなので、５階建てだが天井が非常に高い。今、この高さでビルを建てるとしたら６階になるだろう。古いので、エレベーターはない。我々の部屋は最上階５階の正面から向かって右から２番目、バルコニーの右に見える窓の部屋であった。（写真）
この階には４室あって、隣のバルコニーのある部屋に住んでいたのがティナである。お金はないが若さがあった時代だったので、ここではいろいろな思い出がある。ティナとは６年ほども隣同士だったので、女房とは互いの部屋でよくお茶していたり、隣室でやっている建築家の学生たちのパーティに我々も招かれたりと、共有する思い出も沢山ある。これも長く付き合いが続いている理由だろう。
これでミュンヘンで見るべきものは見た。食べるものも食べたし、ビールも十分飲んだ。満足々々。

Der letzte Tag in Muenchen
Mit unserer frueheren Nachbarin Tina assen wir in Dallmeyer hinter dem Rathaus zusammen zu Mittag. Da es anfing zu regnen, war das Laden voll, aber nette Fraeulein lud uns zu den guten Platz am Fenster hinteren im Restaurant. Zum Dank fuer guten Versorgung tranken wir Glas Sekt auf Wohl von Tina. Nachdem Essen von Hauptgang bestellte ich einen Dallmeyer Schokoladenkuchen, die die baide Frauen unbedingt auch kosten wollten.
Nach dem Mittagessen kehrte Tina zu ihrem Buero zurueck, und wir machten lange Spaziergang durch Ludwig Strasse und Leopld Strasse, und schauten die Muenchner Universitaet, wo einst wir kurz Studenten Dann Georgenstrasse entlang bis Zentnerstrasse, wo das Gebaeude noch standen, worin wir 7 Jahre lang wohnten(Photo). Tina war damals unsere Nachbarin. Wir hatten nur wenig Geld, aber grosse Traeume. Das war auch die schoene Zeit!
Wir haben dieses Mal gut gegessen und getrunken. Ade Muenchen, bis naechsten Mal!