佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

全国学生合気道演武大会 Alljapan Studenten Demonstration von Aiki

sasaki-aiki2009-12-08

2009.12.5

土曜日の午前10時半からの稽古の終、学生による全国合気道演武大会を稽古仲間4人と見に行くことになった。ふつうは土曜日の稽古の後、仲間とビールを飲みながら食事をし、合気道の話に花を咲かせるのだが、すでに演武が始まっている時間だったので、すぐに九段下行きのバスに乗って、武道館へと向かう。昼食は、武道館近くの、よく行ったレストランで取る。以前いつもカツカレーを食べてうまかったので、今回も楽しみにしていたのだが、店のオーナーが変わったのか内装もメニューも変わってしまっていた。オムライスとコーヒーで800円。味わう暇もなく、急いで会場に入る。
大学の合気道部の学生が全国から集まって、日頃の稽古の成果を披露した。この演武大会のために、技を決め、時間内に終わるように一生懸命稽古したのが分かる。そのためか幾つかのグループは時間を知らせる太鼓が打たれる前に演武を済ませて座ってしまっていた。まだ幾つかの技を試せたろうに、折角のチャンスがもったいない。
関西の何校かが参加を取りやめたが、新型インフルエンザのためという。彼らも一生懸命練習しただろうに、残念であったろう。
この全国学合気道演武大会には、毎年できるだけ来るようにしているが、一緒に来た仲間は初めてのようで、道場の顔見知りも見かけなかった。見に来る人は少ないのだろう。たいていの人は、演武から何かを得たいと考えていて、学生の演武からは得るものはないと思い、見に来ないのではないだろうか。
しかし、機会があれば演武は見るようにした方がよい。上手い人のを見るのもよいが、自分より稽古年数が少なく、段も下で、年も下の人たちの演武も見た方がよい。何故なら、見ることは自分がやることになるからである。
合気道の思想と技」の第182回『シンクロニシティー(同期)』に書いていることだが、「ミラー・ニューロンという神経細胞があって、この神経細胞は、行為者とそれを見ている人の脳に、まるで鏡に映ったように同じ電流を双方に流すと言われる。従って、技を掛けている人と同じ反応が、見ている人(見取り稽古をしている人)の脳にも起こるというのである。」つまり、見ることは、自分がやることなのである。

一般に、合気道の練習をしている人でも、他人の演武や技をじっくり見ることはほとんどないのではないか。だから、演武会があれば、合気道だけではなく他の武道や武術も出来るだけ見るようにし、道場でもたまには見取り稽古をするように心がけたいものである。

Alljapan Studenten Demonstration von Aikido

In diesem Jahr habe ich wieder die Alljapan Studenten Demonstration von Aikido in Budokan besichtigt. Etwa 1000 Studenten und Studentinnen haben sich beteiligt. Aber, leider nicht so viele Zuschauer sind dort gewesen.Es ist schade, denn bei solchen Gelegenheiten kann man auch eigentlich viel lernen und miterleben.