佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

少年少女合気道錬成大会 All Japan Aikido-Demstration der Kinder u

sasaki-aiki2013-07-21

第35回となる「全日本少年少女武道錬成大会」が、7月21日(日)に武道館で開催されるので見せてもらった。全国の120の合気道道場から2000人以上が錬成し、演武をした。暑さにもかかわらず、みんな元気に稽古をし、演武していた。

昨年度から中学校でも武道が必修になったこともあるだろうが、前回以上の人数が前回以上の元気で技をかけ、受けを取っていたのが、印象的である。道場によって教え方が違っているわけだが、子供は正直に教えられた通りに演武するので、道場の顔が見えて面白い。

子供たちの演武なので、技がうまく使えるわけはないから、自分の技の練磨、技づかいなどの勉強には役立たないが、別の意味で勉強になったし、感動した。別の意味というのは、自分がかってやっていたことで忘れてしまっていたことを思い出させてくれたり、今では自分にできないようなことをやっていることなどである。

子供たちの演武の内、いいと思い、感動した演武は、力一杯投げ、そして、受け身を一生懸命に取りきっているところだった。ぶつかろうが、手足がばらばらだろうが、受けの相手を力一杯に投げ、受けは前受け身も後ろ受け身も、くるっと回転して、休むことなく受けと投げをくりかえしていたのである。

大半の道場の子供たちは大人がやるような畳を打つ受け身を取っていたが、中にはくるっと回る受け身を取っているところもあった。なぜうまい受け身を取るところと、そうでないところがあるのか、注意して見ていると、それは指導者によるのだということに気がついたのである。

演武には指導者も出場して、子供の受けを取ったり、見守ったりしていたが、うまい受け身を取る道場の指導者は、若くて積極的に受け身を取る者がいるようであった。うまく子供の受けをとると、子供たちはそれを真似て、よい受け身を取るのであろう。満足な受け身を取らないところは、指導者が年配者であったり、子供の受け身をちゃんと取っていないように見受けられた。

その他にも、受け身の上手下手は道場の広さとか、安全第一主義などあるだろうが、子供の稽古で一番大事なことは、受けがどれだけ取れるかではないだろうか。技など使えるわけもないのだから、まずは体をつくることだろう。ゴムのようなやわらかい体で、サマにはなっていなくても、ころころまわる受け身によって、息づかいを覚え、血液のカスをとり、肺や心臓を丈夫にするのがよいし、それによって高校、大学、そして社会人になっても合気道を続けることになるのではないかと考えた。

All Japan Aikido-Demstration der Kinder und Jugend
Heute fand die all Japan Aikido-Demstration der Kinder und Jugend mit mehr als 2000 Teilnehmern statt. Die junge Leute zeigten ihr Ergebnis vom Training mit ihren Leitern ganz munter und mutig, das sehr guten Eindruck gab.