出雲の旅 三日目 Der zweiten Tag der Izumo Reise

2014.10.7

起きがけに温泉につかり、豪華な朝食をそそくさと取る。だいぶ残してしまったが、今日の予定を消化するためには仕方がない。何しろ遠出をするのである。それに前日女房が見なかった、窓からの夕陽を見るために、夕方５時までにはホテルに戻らなければならないのである。

ホテルでタクシーを頼んで、須佐神社へと向かう。小一時間の車の旅である。タクシー代はかかったが、初老の運転手さんがこの地方の風習などについていろいろ話してくれて、非常におもしろかった。途中で昭和天皇がお立ちになったという渓流の崖の場所にまで案内して、写真を撮ってくれた。
須佐神社はスサノオノミコトの御霊を御祭りしてある唯一の神社であり、また、樹齢１４００年の杉の巨木がそびえるパワースポットである。山中の不便なところにあるが、多くの参拝者があるという。我々の短い滞在時間の間にも、二組が御払いをして頂いていた。

スサノオノミコトのパワーを頂いて、待たせておいたタクシーで宍道湖の湖畔にある松江へ行く。松江城前で車を降り、松江城の天守閣に登る。今や国の重要文化財である松江城の天守閣は、一時取り壊されることになっていたが、市民たちの活動で残すことができたという。唯一の正統天守閣といわれ、当時の原型が残っている貴重なお城である。

その後、お城の裏側にある小泉八雲がかつて住んだ武家屋敷を参観する。屋敷は小さいながらもいくつも座敷があり、木や花が植えられた庭もあって、小泉八雲が身近に感じられた。

小泉八雲の屋敷を出て、目の前に停まっていたタクシーで一畑電車駅に向かう。有難いことに、一時間に一本の出雲行き電車に間に合った。しかし、出雲駅の５つ手前の駅で故障して動かなくなってしまった。電車はだいぶ老朽化しているようで、度々故障するのだと代替バスの運転手がいう。バスで出雲大社前まで無事到着。まだ、食べていない出雲そばを、出雲大社前のそば屋でやっと食べる。確かに、コシがあってうまい。

時間が迫ってきたので、タクシーでホテルに向かう。じゅうぶん夕陽に間に合った。まずは温泉に入って、今日の疲れを取る。
宿の部屋からの夕陽は美しく、初めて見る女房も大感激で、写真をバチバチ撮る。水平線に落ちる夕陽を、ホテルの部屋からこのように眺めるなど、なかなかないことだろう。夕陽と共に、空の色、海の輝きが変化していくのが美しく、神秘的である。しかし、本当は昨夜の夕陽の方がちょっときれいだったようだ。

しかし、今日はうれしいニュースをタクシーの運転手さんから聞いた。今夜は、皆既月食になるというのだ。日本海に沈んでいく夕陽に続いて、皆既月食と、天体ショーが続くわけで、ラッキーである。
暗くなって山の上に上がった月を見ると、すでに少し地球の陰で覆われはじめていた。すかさず露天風呂に飛び込み、月蝕を鑑賞する。そして次の狂歌をつくった。

○　皆既月食　裸で失礼　露天風呂

○　風呂あがり　ビールで祝う　皆既月食　　

翌日は予定通りに帰京した。（出雲の旅　終わり）

Der zweiten Tag der Izumo Reise

Heute muessen wir alles eilig machen, den meine Frau unbedingt die Sonnenuntergang am Japansee vom Fenster unserer Zimmer im Hotel sehen moechte. So haben wir Taxi bestellt, und ca. 30km zum Susa-hrein damit gefahren. Danach haben wir weiter damit bis zur Schloss Matsue (wichtige Kulturgueter) in anderen Stadt besucht. Dort haben wir noch die alten Samurai Wohnung besichtigt, wo der Autor Raue Moskito dio Hearn einst wohnte.
Als wir zum Hotel zurueckkamen, hatten wir noch Zeit, die schoene Abendsonne am Horzont zu geniessen.
Was noch wunderwar war, dass wir noch gleich danach das totlen Mondfinsternis am Hommel beobachten konnten.