佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

みちのく仏像展 Die Ausstellung von Buddha Statuen im Nordostjap

sasaki-aiki2015-02-12

2015.2.10.

東京国立博物館で開催されている特別展「みちのくの仏像」を見てきた。日頃は京都や奈良や鎌倉など、東京より西の方の仏像を見ることが多いが、東の方の仏像にお目にかかることは少ないので、東北の仏像がどのようなものか興味があって見に行ったのである。

事前に調べてみると、東北、つまり、みちのくの仏像の特徴は、一木造、素地(きじ)仕上げ、力強い表現などであり、顔は悟りきった顔ではなく、人間味があるという。

特別展の会場には、約30体のみちのくの仏像が展示されている。入ってすぐのところに、像の表面に荒々しいノミ目をあえて残している素地(きじ)仕上げの典型的仏像である「聖観音菩薩立像」があった。音声ガイドの説明のよると、みちのくの人は、この残された木の目に霊性を感じ、仏を見たのだという。
この他に、多くの仏像の中で特に魅せられたのは、福島・勝常寺薬師如来像(国宝、平安時代・9世紀)(写真)であった。これも一木造というから、相当な巨木を彫ったことになる。
今回は、東北の三大薬師と称される、黒石寺(岩手県)、勝常寺(福島県)、双林寺(宮城県)の薬師如来像が展示されていた。一木造であり、どっしりと力強い像である。地震津波、冷害などの災害の多かった地域の貧しい人達の祈りを受け止め、元気を与えた生きた像であったことがわかる。やはり関西の仏像とは多少違うようだ。
東日本大震災から4年を迎えるわけだが、改めてみちのくの復興を願いながら帰途についた。

Die Ausstellung von Buddha Statuen im Nordostjapan

Im Tokyo Nationalmuseum findet gerade die Ausstellung von Buddha Statuen im Nordostjapan statt. Die Buddha Statuen in Kyoto oder Nara haben wir viel mehr Gelegenheiten anzuschauen. Aber die Buddhas im Nordostjapan gaben mir den andere Eindurck gegeben. Sie sind eher naiv aber stark.