佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

日本古武道演武大会 BUDO

sasaki-aiki2015-02-09

2015.2.8.

2月8日に恒例の古武道演武大会が武道館で開催された。11時の小笠原流馬術から陽流砲術まで、35種の古武道の演武が披露された。

今回は例年になく盛況で、特に武道には関係ない方々、家族づれや高齢者がおおぜい観戦されていたのが印象的だった。日本の伝統文化である古武道が、少しずつ人々に知れ渡っているのかと、うれしくなった。

常々感心しているのだが、これほどいろいろな古武道があるのは日本だけだろう。どの国にも伝統的な武道はあるが、今もそのままの形や伝統を残し、実際にも鍛練されている古武道の数は、日本が断トツであろう。これからも日本の古武道が継続、そして発展することを願っている。

刀や薙刀、あるいは鎖鎌など、持ち歩いたり、使うこともできない時代に、それらの刀法・術を飽くことなく探求し続け、伝承しているのは、一見無意味で時代錯誤と思う人も多いだろうが、それには理由があるはずである。間違いなくその修練のうちに、合気道と同じように、現代人には欠けているが、人が永遠に探し続けている何か宝物のようなものがあり、古武道でもそれを追求しているように思うのである。以前よりも多くの外人が参加して、演武しているのを見ても、古武道には国を越え、時間を越えた宝物があるはずだと思われる。

これは日本にしかないだろうから、日本の古武道が国家規模で保護・奨励されてもよいのではないかとさえ思うのである。

古武道の流儀はまだまだあっただろうが、いったん継承者がなくなってしまえば、消えた流儀を再興する可能性は皆無であろう。今、存在する日本の宝を存続するように関係者に願うと共に、古武道を嗜む方々にも人類の遺産であるという気持で稽古に励んでほしいと願いながら、帰宅の途についた次第である。


Die Demonstration der japanischen traditionaeren BUDO(marshalarts)
Heute fand die Demonstration der traditionaeren BUDO(marshalarts) im Budokan, Tokyo, statt. Es war eine Ueberraschung, dass so viele Zuschauer da waren, und immer mehr Auslaender unter den Teilnehmern sich zeigten.