佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

小江戸川越

sasaki-aiki2006-10-03

久しぶりにいい天気になった。どこかに出かけたくなり、小江戸と言われる川越に行く。新宿から西武新宿線で小一時間。終点の川越駅から10分ぐらい歩くと、江戸の町屋形式の土蔵造り店舗がならぶ通りが現れる。川越は城下町の名残が随所にみられ、江戸の下町の風情が残っている町である。
この小江戸川越で有名なものを2つ見つけた。一つはサツマイモである。サツマイモを使った芋おこわ、芋うどん、芋ようかん、それに芋ビールまである。昼食には、芋おこわのお膳を芋ビールで頂いた。芋ビールは(写真)黒ビールのような色だが、とろっとしていて旨い。アルコールは7%とある。旨かったので、お土産に買った。
二つ目は、川越まつりの山車(だし)である。一つの山車は、重さが4〜5トン。値段は1億2−3千万円ということだ。高さは8メートルあるが、4メートルまで低くなる。これは将軍に見せるため、4.4メートルの江戸城の門をくぐるために工夫されたとのことである。この情報は、川越まつり会館で教えてもらった。教えてもらったものが、もう一つある。それは、山車につきもののお囃子である。お囃子は、笛1人、大太鼓1人、締太鼓2人、鉦1人の五人囃子に舞が付き、笛のリードで太鼓、鉦を囃す。今、このお囃子の流派は、王蔵流、芝金杉流、堤崎流の三派である。それらのお囃子をちょっと聞いた印象では、王蔵流はゆったりどっしりした囃子であり、芝金杉流は幽玄で別世界にある感じ、堤崎流は力強く、かすれた笛の音である。曲目は、屋台、鎌倉、インバなどがあり、それぞれの曲に合わせて天狐、獅子、おかめ、ヒョットコなどが舞われる。また、山車の車庫からの出入りのときは「屋台」、山車が止まっているとき囃すのは「鎌倉」、山車を引っ張っているときは「インバ」を囃すとのことである。
今度お囃子を聞いたら、どこまで分かるか楽しみである。それにしても日本の文化がこんなところでも綿々と続いているのだなと感服。
今年の川越まつりは来る10月14日と15日で、100万人の人出になるだろうとのことである。
(Photo:Suesskartofelnbier in alter kleiner Edo-Stadt.Heute habe ich einen kleinen Ausflug dorthin gemacht und es getrunken.)