秋分の日

秋分の日に、谷中にあるお寺にお参りに行った。父が５月に他界したこともあり、線香とお花をあげて般若心経を唱えた。
その後、徒歩で上野公園に行く。お墓参りの人や、動物園への家族連れ、美術館に来た人などで大勢の人出であった。公園の中では、所謂、大道芸人がペルーの音楽や別の所ではアコーデオンでシャンソンを弾いていた。
公園を出て、生前の祖母や両親が墓参りの帰りにいつも食事をしていた上野公園の下にある「聚楽台」（写真）で昼食をとる。父母や祖母を思い出しながら「なつかしのプレート」というランチを頼んだ。この「聚楽台」は、店内の造作やサービスが少しも変わらず庶民的であり、子供から高齢者まで、また地方から出てきた人や都心に住んでいる人など、誰でも気軽に食べられるのがいい。座敷もあるので、家族やグループで楽しんでいる。しかし、この「聚楽台」のある建物は近々解体される模様である。すでに下の店はシャッターを降ろしている。新しい「聚楽台」が今までの良さを継承してくれるといいのだが。