佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

合気道演武大会参観 Die All-Japan Aikido Demonstration

sasaki-aiki2013-05-26

恒例の全国合気道演武大会が、5月25日(土)武道館で開催されたので、参観させてもらった。主催者の発表によれば、演武者と観客を合わせて10,000人以上となるという。確かに演武者も多いし、観客も三階席まで入っていた。しかし、まだまだ合気道を稽古している人とその関係者が大半であるようだ。これが、合気道を知らない人たちが見に来てくれるようになればよいと思う。
これからは、中学校で武道が必須となるので、合気道もますます盛んになるだろう。だが、それらの若者を正しく合気の道に導かなければならないから、指導者は重責である。
会場では、12時半から5時までの長時間、多くの出演者による演武があった。
今回の演武を見ていて、気になったことがいくつかある。特に、若い方たちに多く見られるのが、技をかける捕りが、受け手の攻撃を、体でも気持ちでも、ただ待っていることである。気持ちまで待っているのでは、武道にはならないし、技は効かなくなるだろう。二つ目は、技を最後にきめたり、投げるときに、片手でやっていることである。例えば、処方投げ、入身投げなどである。片手では人は倒せないものである。三つ目は、体の裏(胸・腹の側)をつかって技をかけていることである。これでは力も出ないし、体を痛めることになる。
この辺りのことを勉強し、次回はさらによい演武をしてもらいたいものと期待している。

Die All-Japan Aikido Demonstration
Am 25.Mai wurde die All-Japan Aikido Demonstration in Budokan veranstaltet. Ich habe dort vom Anfang um 12:30 bis Ende um 17:00 besichtigt. Mit den Demonstranten und die Zuschauer waren insgesamt ca. 10,000 Leute.