佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

開祖の故郷を訪ねた“田辺ツアー”に参加して No.2 Besuch des G

sasaki-aiki2008-02-26

第一夜は強風で、風の音がうるさかったがよく寝た。7時に起床して、朝風呂に入る。小雪も舞っている寒い朝だったが、露天風呂にも入った。
朝食後、バスで開祖や吉祥丸先代道主が眠る高山寺(こうざんじ)に向かう。ここで、今回のメーンプログラムともいえる「植芝盛平翁を偲ぶ会」が盛大に挙行された。このお寺には、「寒山拾得」の掛軸などがある由緒あるお寺だ。お寺の宗旨は真言密教と思われる。我々一般客は屋外のテントに席をしめていたが、時折の雪と風で、一時間半の式はちょっと寒かった。その後ひき続き、開祖と先代道主のお墓参りをする。(写真)
この高山寺には、粘菌の研究で世界的に有名な南方熊楠(みなかた くまぐす)のお墓もあるというので、お参りした。田辺には3偉人がいて、市はこの3偉人を観光の目玉にしているらしい。田辺の3偉人とは、植芝盛平翁、南方熊楠、それに武蔵坊弁慶である。弁慶は田辺で生まれて、幼名を鬼若といった。市内には弁慶にまつわる史跡が数多くあるという。
この後、新庄総合公園にある田辺市立美術館に入り、郷土の画家の作品を鑑賞し、豪華な昼食を「紀州熊野本陣」というレストランでとる。今度はお酒が飲めたので、食事が一段と美味しかった。
昼食後、南方熊楠が研究の拠点としていた邸と彼の遺品や研究を集めて展示している隣の「南方熊楠顕彰館」を見学する。南方熊楠は真面目で、几帳面で、精力的で、自然の大切さを知り、森や自然を守ったエコロジストであったことがよく分かった。
この後は市場に行き、梅ジュース作りを体験したり、お土産を買った。この辺りの名物はなんといっても、梅とみかんである。いたる所に梅の木が植えてあり、店には、いろいろな種類の梅干が甘いのから辛いものまで、塩分が1%毎に違ったものがあり、どれも試食できる。みかんも甘いのすっぱいのと種類が豊富で安い。これも試食ができるので好きなものを選ぶことができた。試食と試飲をして美味しかったみかんと梅干、梅酒など買って宅配で送ってもらう。
その後、足湯に入るがぬる過ぎて早々に飛び出す人もいた。それではと、日本酒のお燗で中から暖めてなんとか体を温めた。
19時20分の飛行機に乗るために空港に向かう。強風のせいか1時間の遅延となる。時間があるので、お腹はあまり空いていないが、有名だという「和歌山ラーメン」を空港食堂で食べてみる。熊本ラーメンのように非常にコクがあるラーメンである。若い人にはいいのだろう。搭乗する前に、田辺ツアーの解散式があって、ここで解散となり、めいめい搭乗する。羽田には1時間遅れの9時30分頃、あまり揺れることもなく無事到着した。
2日間、仕事のことも忘れ、コンピュータの画面も見ることなく、別世界で遊ぶことができた。楽しい、密度の濃い2日間のツアーだった。田辺にまだ行ったことのない合気道関係者には、この毎年ある「田辺ツアー」に一度参加して、開祖の地を見ることをお勧めする。

Besuch des Geburtsortes von Aikido-Gruender(2)
In dieser Gegend ist die Saure-Pflaumen und Mandarinen bekannt. Man duerfte verschidene Sorten probieren, und ich kaufte ein paketvoll Fruechte und Fruechtesaft. Die frische Fische schmeckt hervorragend, und die Kandschaft am Meer war sehr schoen.