佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

「人体の不思議」展を見る Human body-Ausstellung

sasaki-aiki2008-11-30

2008/11/30

昨夜の夕刊で「人体の不思議展」が開催されていることを知り、見に行ってきた。場所は川崎駅の近くにある川崎ルフロン4階ミュージアムである。入場料は一般1,500円のところ、65歳以上の割引料金の800円であった。展示会、博物館、映画などで高齢者は割引があるが、私はちょっと若く見えるらしいので口頭では信用してくれないことが多く、古いパスポートを常時携帯することにしている。

会場にはプラストミックス処理加工された本物の人体(死体)が、テーマごとに陳列されていた。骨格、筋肉、血管、神経等々がよく見えるように作成され、陳列され、そして分かり易い説明パネルもあった。幾つか今まで知らなかったことや、びっくりしたこと、参考になったことがあるので書いてみる。尚、写真撮影は厳禁であった。

〇「皮膚は全身高性能レーダー」:皮膚は臓器であり、皮膚全体の重さは体重の約8%ある。皮膚の総面積は約1.5?ある。(乾燥処理した2〜3mmの皮膚の皮が展示してあった。)皮膚には痛点(痛さを感じる所)が約200〜400万箇所、温点(熱さを感じる所)は約3万箇所あるという。従って、皮膚は全身高性能レーダーと言われるという。

〇血液:血液は骨の中の骨髄でつくられる。骨髄は背骨の脊髄(せきずい)とは違い、いわゆる骨の中の髄である。全身の血管を繋げた長さは、地球を2周半するほどで約10万kmになる。血液の流れの速度は場所によって違うが、20秒から2分で循環するという。赤と青に色分けされ、網の目のように全身に浮いている立体的な人体標本は圧巻である。

〇脳:何よりも酸素不足に弱く、血流が5秒間中断すれば失神する。脳の重さは体の2%だが、心臓から送り出される血液の15%もの量が脳に流れるという。脳は大食らいである。

人体標本は加工したとはいえ、すべて本物の死体である。(すべて生前からの意志に基づく献体である)会場には家族ずれが多く、子供も沢山いた。しかし怖がったり、気味悪がったする子供はいなかった。多分模型と思ったのだろう。大半の入場者は医学関係、看護、高齢者ケア関係の人たちだったように思える。武道関係者も大いに参考になるので見るといい。この「人体の不思議展」は来年の3月1日まで開催している。

Human body-Ausstellung
In einem Museum wird die Menschenskoerper in drei Dimension ausgestellt. Da ich fuer Aikido Training grosse Interesse an der Koerper habe, habe ich heute dort besucht, und viel Verstaendnis ueber zB Knochen oder Blutroerhre usw bekommen.