佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

北大路魯山人展 Die Schoenheit der Gescirr

sasaki-aiki2007-08-15

北大路魯山人展の招待状をもらったので、猛暑の中、日本橋三越まで行ってきた。
北大路魯山人(きたおおじろざんじん)は半世紀前に亡くなったが、作品は多くの人達に影響を与えている。彼は書や篆刻で評判を得たが、30歳ごろから美食に目覚め、古美術の名品や芸術に触れ、芸術に関する見識を広げていった。1925年に会員制の料亭「星岡茶寮」をオープンし、料理や食器、部屋の設え、従業員の服装に至るまで演出した。食器は北鎌倉の星岡窯でつくられ、料理をひきたて、かつ使い勝手のよい器といわれた。つまり北大路魯山人の作品の特徴を一言で言えば、「用の美」であるという。
北大路魯山人の作品は多種多様であった。食器も大小の皿、向付、鉢、徳利、ぐい飲み、箸置きなどすべての種類があり、他に花瓶、衝立、掛け軸、火鉢など100数十点が展示されていた。
こんな食器で食べたらさぞかし上手いだろうと思った。作品の形、色、デザインは、食べ物を引き立てるところの「用の美」であるとは、こういうことかと分かった。合気道の美も、恐らく「用の美」でなければならないであろう。
お盆休みということもあって人も多く、じっくり鑑賞することはできなかったが、よい目の保養になった。


じっくりと 
拝見したく思っても
後がつかえる
魯山人
       (2007/08/15 所長)


Die Schoenheit der Gescirr
Die Ausstellung vom Esskultur von Rozanjin Kitaouji habe ich heute besucht. Er war bekannt wegen sein genialen Kochkunst und der Raeumenausstattung damals in Kamakura. In seinem Restaurant hatte er alle Geschirr und die Ausstattung des Raumes selbst gemacht und insziniert.