佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

モダンダンス Die Vorfuehrung des modernenTanzes

sasaki-aiki2009-12-19

2009/12/18

モダンダンスの公演を見に行った。初体験である。金曜日の夜はいつも道場で稽古だが、休んで見に行った。稽古を休むだけのものを見られるのか、ちょっと心配しながら、仕事後に女房と待ち合わせて行く。女房が使っているレンタル教室がこのダンスカンパニーの所有なので、招待券をもらった。公演会場は赤坂にある「草月会館」の草月ホールである。よくこの前を通ったが、こんな会場があるなど想像していなかった。あまり大きくはないが立派な会場である。会場で、女房の友人知人と合流、五人並んで席をとることができた。

公演のタイトルは「『地下室』―スクリーンに囲まれた何もない部屋」といい、「‘とらえどころのない自らの心奥’の象徴として『地下室』という空間を仮想し、室内に張り巡らされたスクリーンに心の諸相をあぶり出すごとく、人間が生きていくことの命題に切り込んでいく作品」という。

9人のダンサーが一時間半、休憩なしで一緒に踊ったり、ソロで踊るのである。激しい動きで10分間もソロで踊るのには驚嘆した。合気道の演武でもせいぜい2分が限界である。それ以上の演武は相当の心身の訓練が必要であろう。主催者がいうように、「心」と「身体」とが格闘技をするかのようなダンスであった。

9人のダンサーは全員女性であった。はじめは男性もいるのかなと思ったように、筋肉がバランスよくしっかりついていて、相当鍛えていることがうかがえた。
伸ばした時の手の美しいライン、手と腰とを常に結んだ遣われ方、重心の移動、体のバランスを取る見事さ、激しく動いても乱れない息遣い等など、人間の心身の極限的素晴らしさを再発見していた。
このようなダンサーが合気道の稽古をしたら、相当なレベルに達するのではないかと思う。
昔から武術家の間では、「ダンサーとは戦うな」と言われているが、このことをいうのだろう。

Die Vorfuehrung des modernenTanzes
Da meine Frau in der Tanzstudio Taichi lehrt, hat sie die Einladung zur Vorfuehrung des modernenTanzes bekommen, so habe ich und einige Freunden von uns zusammen zur Theater besucht. Ganz moderne Koreographie von 79 jaehrigen Frau handelte sich um die Angst in Inneren moderner Zeit. 9 Taenzerinnen waren sehr gut trainiert, hatten wunderbaren Koerperbau, und anderthalb Stunden ohne Pause mit strengen Bewegung durchgetanzt.