佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

祝言能 Noh-Spiel

sasaki-aiki2010-07-04

2010/07/03
いつもの土曜稽古を早めに終えて、お能を久しぶりに観に行った。今回のお能祝言能というもので、どんなものか楽しみであった。
解説によると、祝言能とは「能楽で、五番立ての演能のあとにめでたく結ぶ意で添えられる祝儀の曲」ということである。今回は、「菊慈童」(きくじどう)と「猩々」(しょうじょう)が、間に狂言「鐘の音」を挟んで上演された。
特に、今回、楽しみにしていたのは、観世流の一派の後継者である観世喜正氏がシテ(主役)として、「菊慈童」の慈童と、「猩々」の猩々(人の姿をした海神。今回は雌雄の猩々が登場したので、夫の方)をどう演じるかであった。大柄でゆったりした動きであったが、印象に残ったのは、声量が並外れていることである。よほど小さい時から鍛えられたのだろう。

お能は武士の嗜みの一つであったので、お能の所作の動きは武士のそれであったはずである。今の世の中では武士を見ることもないので、お能を通して武士の体の遣い方を推測するしかないようだ。
お能の足の運びや舞う時の体の遣い方は、武道が求めているそれと同じように思える。特に今回は、手足を動かすのに、肩甲骨や腰が先に動いることが確認できた。また、登場口の幕があがって舞台に出てくる時、あたかも船に載っているように、体が少しも上下しないのには改めて驚かされた。

Noh-Spiel
Heute sind wir ins Noh-Theater gegangen. Der traditionaeren Makenspiel hat ca. 500 hundert Jahre Geschichte, und zeigte ihre originalen Form in schlichten Buehne mit Maennerchor und alten Instrumenten wie Trommel, Floete usw.
Die Spieler bewegten und tanzten wie Samurai- Zeit, und die Koerperbewegung haben gemeinsamen Regelng mit Aikido.