佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

合気道演武大会 All Japan Aikido Demonstration 

sasaki-aiki2011-05-29

2011/05/28

5月28日(土)の正午から毎年恒例の「第49回日本合気道演武大会」があるので、会場の武道館に向かう。あいにくの雨だが来場者は多く、入口前に長蛇の列ができていた。列が短くなるまで館の喫茶室でコーヒーを飲み、開会10分前に入場して席を探したが、二階席はいっぱいで、三階に席をとった。今年も盛況の様子である。
演武者は各道場、社会人、大学、高校、中学などの団体や指導者約8,000人が参加した。
東北震災にも関わらず東北5県の支部も参加したが、さすがに福島からの姿はなかった。
やはり東北震災の影響と思われるが、例年参加をしている海外からのグループの参加がなかったのが寂しいかった。ただ、ロシアから10人ほどの団体が一つだけ来ていて、演武をした。なかなか力強く、日頃から稽古も一生懸命やっていることが伺えた。

気がつくと、今年は今までにない気持で演武を見ていた。一言でいえば、心臓によくない見方である。これまではそんなことはなかったし、気づかなかったこどだが、今年は演武を見ていると「危ない」と思う事が度々あった。受けの相手を怪我させるのではないかとか、技を掛けている方も体を痛めるのではないかと、ハラハラしてしまう。
演武を見ながら、何故、心臓に悪いのかを考えてみると、幾つかあるがその内で特に、相手(受け)を生かしたまま投げたり決めたりしている為だと思う。うまい人がやると、まず相手を殺して、それから投げるので、投げることは相手を生かすことになるから安心できる。心臓に負担を与えてくれるような演武とは、まだ自由である相手を投げたり押さえるので、弾みで怪我をしてしまうことになりやすい。武道の原点に、気がついてもらいたいものである。
この様子では、来年の大会を観ることを考えるとちょっと憂鬱になるが、その時には見方を考えなければならないだろう。かつて有川師範の晩年の数年間、この大会に何度か同席させて頂いた。先生がどのように演武をご覧になっていたかを思い出して、それを参考にし、また来年も見させてもらうことにしよう。次回は50回目となる節目であるから見逃せない。


All Japan Aikido Demonstration

The 49th All Japan Aikido Demonstration hat am 28.Mai d.J im BUDOKAN stattgefunden, und 8,000 Aikido-Ka(Schueler) haben sich zur Demonstration teilgenommen.
Ich bin wie gewoehnlich als Zuschauer angeschaut. Dieses Mal habe ich die Demonstration ein bischen schaerfer sehen koennen. Z.B. Man muss bevor Werfen mit UKE-Partner koerperlich sowie seelisch zuerst vereinigen, Haende und Fuesse regelmaessig funktionen muessen usw.
Dank dieser Demonstration habe ich mir bestaetigt, dass ich in einem Jahr ein bischen habe aendern koennen.
Ich erwarte schon auf der naechsten Aikido-Demonstration, und damit auch weitere Entwicklung von mir bis dahin.