佐々木合気道研究所 所長筆記

佐々木合気道研究所は合気道の研究成果の発表と著書の紹介を行っている個人の団体です(https://sasaki-aiki.com)。

宗像大社国宝展 Munakata-Ausstellung

sasaki-aiki2014-09-25

2014.9.23

宗像大社国宝展を見に行く。宗像大社は、福岡県宗像市田島、沖合の大島、沖ノ島にある三つのお宮を合わせた呼称である。朝鮮半島と日本のちょうど中間に位置する沖ノ島には、朝鮮や中国、さらにはペルシャといった遠方の工芸品がシルクロードを通して運ばれ、「海の正倉院」と称される内容をもった奉献品を出土したことで有名である。出土品は4世紀から9世紀にわたる約8万点にのぼり、それらすべてが国宝指定にされているという。

今回の「宗像大社国宝展」には、その内、4世紀の古墳時代から9世紀の平安時代におよぶ多様な奉献品62点が展示された。

この展示で最も興味深かったのは、古墳時代から平安時代までの時代の流れによって、祭りの場が変わっていったということである。
当初は巨岩を盤座(いわくら)とし、その上面に祭場を営んでいたが、次第に祭場は岩陰(いわかげ)へと移っていった。そして祭場が半岩陰(はんいわかげ)・半露天(はんろてん)へ、さらに露天(ろてん)へと変化していくのである。
この祭場により奉納品も変わっていったようで、例えば、岩上祭祀(がんじょうさいし)期では「鏡・刀剣・玉」という三種の宝物を中心とした品々、岩陰祭祀(いわかげさいし)期では、朝鮮半島新羅(しらぎ)の王墓副葬品に類例がある「金製指輪」やペルシャ地方からの伝来が考えられる「カットグラス碗片」など、半島との活発な外交やシルクロードを介した東西交渉の跡を感じさせる品々であったようだ。

通常、日曜日や祭日には美術館や博物館など人の集まるところには行かないことにしているが、この日しか時間が取れそうにないので、思い切って行ってみた。
会場は出光美術館で、有楽町駅から4〜5分のところにある。
有楽町駅で電車を降りると、大勢の人が階段を降り、美術館の方に向かうではないか。この人たちがみんな「宗像大社国宝展」を見に行くのかなと、一瞬心配になった。そこで下記の狂歌がでてきた。
しかし、有難いことに、その多くは皇居や東京駅方面の方に進み、美術館には入ってこなかった。会場はそれほど込んでおらず、ゆっくり観ることができた。


有楽町
どっと降りる人の波
みんな行くのかヨ
美術館


Munakata-Ausstellung
In Tokyo wurde die alten Shaetze in drei Ineln in Suedjapan ausgestellt. Die zeigten die Verkehr zwischen Korea und China, oder in den alten fernen Persien. Die Inhalt sind z.B. Spegeln aus Kupfer, eisernen Waffen, die Schmucken wie Goldring usw. fuer Goettin von drei Schwestern in je drei Inseln.