「根津青山の至宝」展 Nezu-Museum in der Mitte von Tokyo

2015.10.6

根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家の初代根津嘉一郎（号青山・1860〜1940）が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存、展示するために二代目根津嘉一郎によって建てられた美術館である。初代目は明治から大正期にかけて、古より大切にされてきた古美術品がかえりみられることなく、欧米へと売られている状況を見て、これを憂い、大金を出して古美術品を集め、また、茶会などでそれらを披露した。

今回の「根津青山の至宝」展は嘉一郎のコレクションの軌跡であるとのことで、３０歳代から収集を始めた掛け軸や磁器から晩年の茶会で使用した掛け軸や茶道具まで、５展示会場で展示された。意外だったのは、紀元前１０−１１世紀頃の青銅器が相当数あったことであった。(写真）

芸術的なすばらしさと点数で見ごたえのある展示であったが、美術館に付随している庭園がまたすばらしい。１７，０００平方メートルの広大な敷地に、２００に及ぶ石仏や灯篭などが築山や池のまわりに無造作に置かれているのである。鬱蒼とした広葉樹が紅葉し、それが青い空に冴えて、久しぶりに自然の美しさに感銘した。
出口にはフランスからの団体をはじめ、多くの外国人の姿があった。
今日は芸術と自然を満喫できた、よい日だった。

Nezu-Museum in der Mitte von Tokyo
Fuer die Antikensammlung der japanischen und orientalischen vom Geschaeftsmann Kaichiro Nezu(1860〜1940) wurde das Nezu-Museum in Aoyama gebaut. Heute habe ich dort besucht, und die reichlichen Sammlung und grossen Garten herum war sehr eindrucksvoll.